近年、外国からの観光客が増えている中、ホテルではなく和風の旅館に宿泊を希望する方が増えています。和室では靴を脱ぎ、畳の上でリラックスするために、旅館を選んでいるようです。確かに、我々日本人でも出張や旅行の際にはホテルより旅館を好む人がいます。
理由は外国人の方と同じで、さらにお風呂が広いと言う事も理由に挙げられることもあります。確かに、観光地や、世間に名前が知られた旅館では定期的に畳を交換しているため、室内には畳みのにおいが漂っています。柱にヒノキが使用されていれば、その香りとも相まって、実に日本的なリラックス効果を生み出しています。
これは臭いではなく、匂いであって、本当に日本人の住のにおいの原点とも言えますが、外国人の方にも、新しい味覚である「旨味」と共に日本を感じる新しい感覚として受け入れられ、広がっています。また一部の高級旅館では、その部屋専用のお風呂が用意されており、浴槽がヒノキであることも珍しくありません。
これも実に良い匂いを漂わせ、落ち着いた優雅な気持ちにさせることから、人気を呼ぶ要因になっています。このように、お風呂を含む和室は、その落ち着いた景観という視覚に加え、嗅覚をも使って人々を最高のリラックス空間へ誘います。
最近の住宅では、新建材を用いて、和室は狭く、畳表もイグサではなく、合成樹脂を用いたものが多様される時代になりました。日本人が軽視するようになった文化を外国人がその素晴らしさに気付き、広げて残そうとしてくれています。
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